◎ 鍼灸治療を受診することに不安を感じている方へ


 鍼灸に興味をもってくださってありがとうございます。

まあ、名前も「はり」であったり「きゅう」であったり、きわめて印象が悪く(怖い、痛い、

熱い‥)初めて受診する方には、かなりハードルが高い治療法であることは確かであるかと

思います。

 

 通常、病院に行けば、ひとつの病気に対して適切な診察や薬、あるいは物療などが処方され、

どの病院に行っても大きく外れることはないと思います。

 が、しかし鍼灸などの東洋医学はそれとは違い、実情、100の治療院があれば、100通りの

治療法があると言っても過言ではないと思います。大きく分ければ、中医学、現代鍼灸、経絡治療

など様々な鍼灸を施す考えや方法があるのです。病気の治癒がゴールなのは一緒なのですが、そこ

までのアプローチが違うのです。

 例えば鍼を数本、浅めに打つだけであったり、それこそ100本位の鍼を深めにどんどん刺す

ようなところもあり、灸を中心にして治療したり、鍼同士をつなげて電気を流してみたり‥実に

多様性があるのです。

 ですから、

 現在、病院に行ってもあまり効果がみられなかったり、ツラいのに診断が出なくて、いろんな

治療法を模索していく中で「はりきゅう」の選択肢を見出した方が、本当に自分に合った治療院

に出会うのは、ちょっと大変なのではないかと思うのです。

 

 なので、参考になればと思い、少し当院の治療方針を書き出してみようと思います。

 

   ・その方の感受性にあった鍼をします。例えば、敏感な人に太めの鍼で深くたくさん

    刺したりはしません。治療後は、むしろ「心地良い」「楽」「軽い」と感じて

    いただけるような鍼灸をします。

   ・灸も昔のように、やけどするような灸はしません。

   ・基本、お腹の状態を診て鍼をすることが多いです。不調を起こしている原因がお腹に

    ある事が多い為です。

   ・現在の身体の状態説明をして治療法に同意が得られてから施術します。

    ご納得いただけない場合は「初診料」のみ承り、治療はしません。

    治療室や治療する者との相性はとても大切ですので、遠慮なくお伝えいただければと

    思います。

 

 当院の鍼灸の方法は「古くから日本人の感覚に合わせ発展してきた」方法です。

日本人は大陸の方と違い皮膚が薄く敏感ですし、激しい刺激を加えなくとも効く方が多いと思います。当院に初めて来た方が「鍼って痛くないんですね。」と、よく驚かれます。ですから、気負わず気楽に来ていただければと思っています。