春に食べるべきもの

テレビを見ていたら、栄養士の先生が「今の時期は辛いものがおすすめです。」と言っていたのと、偶然友人たちと四川料理を食べに行って「花椒」(ホアジァオ:麻婆豆腐を食べると感じるピリッとした風味のスパイス)ってどんな効果があるのかな~?とこぼしていたのを聞き、ちょっと調べてみました。

「花椒」は山椒と同じ枠で紹介されてます。同じミカン科。でも種類は別とのことで、「花椒」は中国原産、「山椒」は日本原産。気になる効能は「駆虫」「鎮痛」「抗菌」とあります。薬剤師でもあり、鍼灸師でもある根本幸夫先生の「台所漢方の辞典」の「サンショウ」を参照(^^)すると「食欲を増進させ、魚や肉の毒消しも」とあり、消炎、利尿、風邪を治す等の働きもあるとのこと。この本にはお腹が冷えて痛い、冷えで体の節々が痛い、歯痛、ものもらいや結膜炎などに対して、「山椒」の用い方が載っています。改めて読むとすごい実用的!

あと辛いといえば、代表的なもの、唐辛子(蕃椒)。「生薬単」によると主な効能は皮膚刺激、健胃。消化管運動を亢進、少量で唾液、胃酸分泌を促進する。多量で抑制作用を示す。皮膚血管拡張作用あり。

温湿布にトウガラシチンキが用いられるのは血管拡張して痛みを取り除く効果をねらっているんですね。

前述の「台所・・」では「消化不良、食欲不振のときに」用いるとあります。香辛料の中でも体を温める作用がもっとも強く消化器系を温めて食欲を増進、体の冷えて起こる消化不良、食欲不振に効きます。

除湿作用もあり、梅雨どき、夏の蒸し暑いころの食欲不振にも効果的。

 春先の天気は寒かったり暖かかったり。薄着で外出したら夕方は寒くて・・などで体調が安定せず、胃腸の機能が落ちやすい季節なんですね。辛いもので体を温めて食欲を回復し、元気に!ということなのですね。

 除湿作用があり暑いい地域にスパイシーな食べ物が多いのも納得できます。季節や場所に合わせ、食べ物の特性を生かした体調管理、面白いですね。